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2019.09.30 » 2週間 前

無貌の潜り手、トモカヅキ


すっかり涼しくなって過ごしやすくなりましたね、神代です。最近、私が主催している北陸オカルト会での活動を動画化しようと編集作業を行っているのですが、あれってほんと難しいですよね。

どうやったら見やすいか、わかりやすいか、会の雰囲気を伝えられるか……という工夫以前にコマンド名がよくわかりません。拡張編集って何を拡張してるんでしょうか。

今はフリーソフトで動画編集をしているのですが、万難を排するためフリーソフトの使い方についての本を買おうか検討中です。無料ソフトの使い方を学ぶために課金するというのは若干腑に落ちない部分はありますが、それでも本格的にソフトを購入するよりは安上がりですから。

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さて、皆さんは人生で絶対にこれには会いたくない!という存在はいるでしょうか。熊?不審者?化け物?色々あるかと思いますが、僕が一番会いたくないのは自分です。ちょっとずるい回答でしょうか。

そんな僕にとって今日紹介する『トモカヅキ』という妖怪は非常に恐怖の対象です。何故って、その妖怪の姿はまさしく自分そのものなのですから。

トモカヅキは海に住む妖怪で、主に海女が遭遇する妖怪だと言われています。トモカヅキに出会うとアワビなどの海産物を差し出されますが、受け取ってしまったら最後、水底に引き込まれて取り殺されてしまうそう。また、後ろ手に海産物を受け取れば襲われないと言われていますが、後ろ手にアワビを受け取った海女が蚊帳のようなものをかけられ海底に引きずり込まれかけたという伝承があり、そもそも関わらないが吉なのでしょう。

海女はトモカヅキを大変に恐れており、トモカヅキとの遭遇を避けるため海に潜る際は「セーマンドーマン」という五芒星が描かれたお守りを持つそうです。

また、実際にトモカヅキにあった海女はその日から二度と海に潜らず、トモカヅキが漁場で出たと聞いた海女も日待ちといって2,3日海に潜らないそう。

出会い、関わると危険な目に合う。トモカヅキはいわゆる日本版ドッペルゲンガーとも言えるでしょう。トモカヅキと本物では、付けているハチマキの長さが違うという説もありますが、それでさえ些末な違いです。

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さて、ドッペルゲンガーの逸話は世界各地に存在しています。有名どころとして、ラトビアの教師であるエミリー・サジェ氏は、余りにも頻繁に彼女のドッペルゲンガーが見られるため、周囲に気味悪がられて何度も職場を転々としたそうです。彼女のドッペルゲンガーは最高で42人もの人間が同時に目撃したというのですから驚きですよね。

さて、自らのドッペルゲンガーが現れると死期が近づくという事象には様々な説が唱えられています。魂と肉体を繋ぐシルバーコードと呼ばれるものが切れて魂が漏れ出たから、とか、同じ人物が二人いるという矛盾により世界に消されるとか、単純に疲労した脳の作り出した幻影とか。ちなみに、トモカヅキは一般的な解釈として海女と言う重労働の疲労により脳が作り出した幻影とされる場合が多いようです。

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思うに、トモカヅキというのは海女が体力・気力の限界を悟った時に過酷な仕事をやめる理由付けとして作られた妖怪ではないでしょうか。

海女は危険な仕事です。ですが、立派に食い扶持を稼げるため周囲からしてみれば辞めてほしくないものでしょう。そんな中で、トモカヅキと出会った場合は死の危険があるため辞めることも致し方なし。という風潮を作ることによって、無理をして海女の仕事に励み痛ましい最期を迎える人を減らしたのではないでしょうか。

もしそうだとしたら、ストレス社会の現代にも必要な妖怪かもしれませんね。パソコンの画面にイルカが見えたら、もうその職場で仕事をしてはならないという妖怪とか……。

(画像:いらすとや)

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