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2020.06.01 » 6か月 前

狛犬の歴史と近所の神社


緊急事態宣言が5月14日に39県で解除された後、5月25日には緊急事態宣言が首都圏1都3県と北海道でも解除されました。6月からは自粛解除もステップ2以降に移行し、色々な施設が使用できるようになります。ただ、新たに北九州市や東京都、北海道内でもクラスターが発生しており、東京アラートも発動される見込みであり、第2波の感染拡大の予断を許さない状況となっています。

また、一方では5月25日時点で新型コロナウイルス関連倒産は176件(東京商工リサーチ)に上り、今後も経済的な影響は大きな懸念があります。

とはいえ、約2か月近くの自粛生活を続けてきた多くの人々としては、緊急事態宣言の解除をきっかけに、色々な場所に出かけることと思います。

「新たな生活様式」も示されていますが、今後もソーシャルディスタンスを取り、3密を避けながらの行動になるかと思います。

そんな中でおすすめのお出かけスポットが「神社」です。

今回は、妖怪とは少し離れてしまいますが、「神社」を訪問した際に見てほしいポイントである「狛犬」について紹介します。

「狛犬」は、獅子や犬に似た形の空想上の守護獣です。

よく寺院の入り口には「阿吽」の金剛力士像が立っていますが、それと同じように、神社には「阿吽」の2匹の狛犬が鎮座していることが多くあります。

この2匹の狛犬ですが、実は1匹は「狛犬」ではないことをご存知でしょうか。

この2匹の「狛犬」、実は、「狛犬と獅子」なのです。

一般的に、向かって右側は「獅子像」であり、「阿形(あぎょう)」で口を開いています。左側が「狛犬像」で、「吽形(うんぎょう)」で口を閉じていると言われます。

狛犬の起源としては、古代インドで、仏の両脇に守護獣としてライオンの像を置いたのが起源とされています。

また、古代エジプトやメソポタミアでの神域を守るライオンの像もその源流とされ、その一例がエジプトのスフィンクスであるとされています。

スフィンクスは、でかい狛犬だったわけですね。

日本には、中国の唐の時代の獅子が、仏教とともに伝わったとされていいます。「コマイヌ」の語源としては、朝鮮から伝来したため「高麗犬」と呼ばれるようになったとの説や、魔除けに用いたところから「拒魔(こま)犬」と呼ばれるようになったとする説などがあるそうです。

その昔、イスラエル(ユダヤ)が日本人の起源とする「日ユ同祖論」が流行したことがありますが、イスラム教では犬は不浄の生き物とされています。一方で、ゾロアスター教では犬や牛、鶏などは聖なる動物とされており、狛犬がイスラエル経由で入ってきたとことであれば、ゾロアスターの影響があったものと思われます。

狛犬の起源も様々な宗教の影響が見て取れて面白いですね。

上の方に「狛犬と獅子」の2匹が「阿吽」の形でいることが多いと書きましたが、それはあくまでも一般的な話なので、神社によって色々な狛犬がいます。

北海道札幌市にある上手稲神社には、4匹の狛犬がいます。

子犬を踏んでいるのは狛犬でしょうか。手前の像は口を結んでいますが、奥の像は口を開いています。

ちなみに、子犬を踏んでる(撫でている)のは、子宝繁栄の意味があるらしいです。

同じく札幌市西区にある西野神社には、狛犬はいないものの、12匹の干支と対応した犬の像があります。

西野神社は、福山雅治がそこを訪れた直ぐ後に結婚の報道があったため、縁結び、結婚、恋愛、子宝、安産のパワースポットとして有名です。

札幌市西区の奥の方にある札幌御嶽神社は、ペット霊園を併設しており、様々な動物を祀っています。

狛犬ではなく、フクロウの石像がいます。

歴史の浅い北海道ならではの狛犬文化があるのかもしれません。

みなさんのお住まいの土地にも、その土地ならではの歴史にまつわる神社や狛犬がいるかもしれません。

自分が住んでいる土地の知らない一面が見えて面白いと思いますので、是非、探してみてください。

文・写真=渡邉恵士朗

■渡邉恵士老(けいちゃん)

北海道旭川市出身。早稲田大学人間科学部卒。在野の妖怪研究家。公認情報システム監査人(CISA) 、プロジェクトマネジメントプロフェッショナル(PMP) 。

現在は経営・ITコンサルティングを生業として、北海道札幌市に居住しつつ道内各地や東京などを駆け巡っているが、大学の時には民俗学・文化人類学を学んでおり、ライフワークとして妖怪の調査研究を続けている。

現在住んでいる北海道にまつわる妖怪や、ビジネス・経済にまつわる時事ニュースと絡めた妖怪の記事を執筆中。

Twitter:twitter.com/keishiro_w

ブログ:blog.livedoor.jp/meda3594/

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