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この夏、妖怪に出会える場所――原宿『大百鬼夜行』展

原宿の街に、まるで絵巻物から抜け出したような妖怪たちが描かれる。そんな幻想的な光景を体験できるのが、2025年8月に開催される妖怪イラスト『大百鬼夜行』展です。百体を超える妖怪たちが一堂に会するこの展示会は、ただのアート展にとどまらず、妖怪文化への深い愛情と敬意に満ちた空間となっています。

展示の情報に触れたとき、私はまるで平安時代の夜の都に通じるような気配を感じました。現代アートでありながら、構図や筆致はどこか懐かしく、絵巻物を思わせる風合いがあります。色彩はあざやかでありつつも、どこか“陰”を感じさせるその表現に、私は強く心を引かれました。


絵巻物のような構図に潜む妖気

私自身が藍沢ににさんの絵に惹かれたところは、現代の感性で描かれているにもかかわらず、どこか古めかしく、まるで平安の絵巻を眺めているような構図にあるように思います。妖怪の“気配”を大切にしたそのタッチは、単なるアートというより、一幅の物語を感じさせます。


百体を超える妖怪たちとの出会い

上記でも触れていますが、この展示で紹介される妖怪たちには、古典に登場するおなじみの妖怪に藍沢にに氏によるオリジナルテイストが含まれており、既存の妖怪像に新たな息吹を与える工夫が随所に見られます。伝統的なモチーフを活かしつつ、それぞれの個性を引き立てる構成となっているため、昔ながらの妖怪好きさんも新たな感動に出会える。そんなワクワク感があります。


展示空間とフォト体験

展示にはフォトスポットが用意されているとのこと。自分が百鬼夜行の一員になったかのような写真も撮れるよう工夫されているようです(妖怪の皆さんには朗報ですね)。


妖怪ファンにこそ刺さるグッズと世界観

グッズコーナーでは、代表作品の缶磁石ガチャをはじめ、展示された妖怪イラストを使った竹うちわ、クリアファイル、手ぬぐい、湯呑み等が販売される予定(添付の画像)です。妖怪好きにはたまらない内容となるでしょう。

この展示は、単に「面白い」や「映える」だけではなく、妖怪という存在の“多様性”と“想像力”をあらためて見つめ直させてくれる機会でもあります。妖怪をキャラクターや恐怖の象徴として消費するのではなく、彼らの背景にある物語や気配、美意識まで含めて愛する方々にこそ、ぜひ足を運んでいただきたいと思います。

妖怪が心底好きな方にとっては必見の展覧会です。この夏、原宿で妖怪たちと出会い、少しだけ異界の気配を味わってみてはいかがでしょうか。


川越妖怪まち歩き参加者特典

なんと2025年7月5日に行われた川越妖怪まち歩きに参加された方には缶バッチの特典があるとのこと!これは朗報ですね。私も隙を見つけて潜入レポートしてみたいと思います。


お楽しみポイント

  • 展示空間の一部には、妖怪になりきって撮影できるフォトスポットを設置予定です。
  • 全100種から運試し!激レア妖怪も!?妖怪缶磁石ガチャが稼働いたします。
  • お好きな妖怪にシールで投票いただけます。上位5体の妖怪は後日オリジナルグッズ化予定。
  • 展示品各種をご購入もしくはご投票に協力いただけた方に特別なノベルティをプレゼント!

開催概要

会期:2025年8月2日(土)〜8月8日(金)
時間:11:00〜20:00(最終入場19:30、最終日は撤収作業のため17時まで)
会場:デザインフェスタギャラリー原宿【WEST】(東京都渋谷区神宮前3丁目20−18)
最寄り駅:JR原宿駅
入場料:無料

特典付き事前予約:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSflk64s6kdtNkkVwHAiUZ-EMe1BJ8ED2O23s6rBYs42q5ph9A/viewform


藍沢にに氏について

藍沢にに(あいさわ にに)氏は、東京・日比谷デザインに所属するキャラクターデザイナーで、伝統とポップカルチャーを自在に融合させる作風を得意としています。妖怪をモチーフとしたシリーズ作品を長年手がけており、その代表作である「日本の妖怪シリーズ」は、中野ブロードウェイのガチャで累計3万個以上を販売し、LINEスタンプも約5000ダウンロードを記録するなど、多くの妖怪ファンに親しまれています。

とくに今回の『大百鬼夜行〜藍沢ににの妖怪絵巻〜』展は、2016年から続くシリーズ10周年を記念し、100体以上の妖怪たちが集う節目の大規模展示。古典的な絵巻物の構図を意識したビジュアルと、現代的な感性が融合する独自の世界観は、妖怪文化の魅力を再認識させてくれることでしょう。

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