襲われたらその妖怪になってしまう系の妖怪
って、めっちゃ怖くないですか?という話。どうも、大阪の拳銃所持犯が捕まって一安心しています、絶賛大阪出張中の神代です。昨日は震えて眠りました。
さて、妖怪に襲われるだけでも地獄なのに、その後自分を襲った妖怪になってしまうなんて地獄の二乗ですよね。え、妖怪は墓場で運動会してるし仕事もなんにもないからリアルの方が地獄?そういうマイペース系の妖怪は既得権益を保持するために仲間を増やさないと思うんですよ。仲間を増やす妖怪は一人で苦しみを受けるのが辛いから他人を巻き込むタチの悪い系の奴等だと思います。
というわけで今回は、犠牲者の死後すら支配する妖怪や、化物を紹介していこうと思います。なお、こういった怪異は口伝を通じて様々な形で広まっているため、文末に(諸説あり)を補完しながら読んでいってください。
1、テケテケ
ご存知疾走する上半身。テケテケに襲われると下半身を切断されてテケテケにされるとか。電車事故で下半身を潰されてしまった女性が怪異になった姿であるという話ですが、それが本当ならあなたが恨むべきは他人ではなく電車です。ちなみに「地獄に帰れ」と言うと退散するとか、攻撃力と素早さに全振りしたせいでメンタルが弱くなってしまったのでしょう。ちょっと隙がある方がモテるらしいですし丁度いいですよね。
2、牛鬼
みんなのトラウマ。「ゲゲゲの鬼太郎」の中で、牛鬼を倒した者は新たな牛鬼になってしまう為、不死身であるという描写があります。最終的には牛鬼と鬼太郎を分離して封印する事に成功しているため、倒した人間そのものが牛鬼になると言うよりは、倒した際に牛鬼の魂魄に憑依されるといったような形なのでしょうか。もし、取り憑かれたものと牛鬼の魂が一体化し分離できないという事であれば、まるで世界に「牛鬼」という存在を維持するシステムがあるような印象すら受け————SFの話は主旨とは外れるので、ここまでにしておきましょう。
3、ヴァンパイア
ゾンビとはどこで差が付いたのか、西洋妖怪のイケメン代表ザンス。吸血鬼になる方法は諸説あり、全てをあげていくとキリがありません。そのため、小説「ドラキュラ」のモデルにもなった串刺し公ヴラドの出身地、ルーマニアの吸血鬼ストリゴイになってしまう方法を以下に羅列していきます。
自殺者、犯罪者、魔女、吸血鬼に殺された者、七番目の息子、猫に飛び越えられた死体、片思いが敗れて結婚できないまま死んだ者
(片思いが敗れて結婚できないまま死んだ者?)
いや多い!そして努力で回避不能なものが多すぎる!前半4つくらいはまだわかりますが後半は完全に運ですね。ルーマニアでは七男は生まれた瞬間から「アイツ吸血鬼になるからよぉ……」と噂されるんでしょうか、非常に生き辛い。
という事で、今回は存在を感染させる怪物を紹介しました。感染系のサバイバルホラー・パニックホラーなんかは、最近ホラー作品界の一つの潮流になっていると思います。もしかしたら今後、新たな感染系の怪異が生まれる、或いは再発見されるかもしれません。今から楽しみですね。
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