1. HOME
  2. ブログ
  3. 妖怪チャレンジ
  4. 世界の多頭妖怪・神話存在:その頭数、ただものじゃない!

世界の多頭妖怪・神話存在:その頭数、ただものじゃない!

はじめに

この記事は、妖怪チャレンジマニアクスの特別回として出題された「多頭の妖怪・神話存在いくつ言える?」という挑戦からスタートしました。参加者の知識と妖怪愛が光ったその問いに応える形で、全世界からピックアップ!

世界には、1体に2つ以上の頭を持つ存在が数多く登場します。今回は、日本・中国・西洋・インド・アフリカ・ケルト・タイなど、各地の伝承や神話から厳選した多頭妖怪・神格・怪物を地域ごとに紹介します。

日本の多頭妖怪

  • 八岐大蛇(やまたのおろち):頭八つの大蛇、スサノオが退治した伝説の怪物。
  • 八頭鬼(やつがしらおに):地域により姿が異なる、多頭の恐怖の象徴。
  • ヨゲンノトリ:疫病を予言した二頭の神聖な鳥。
  • どうもこうも:滋賀の行事に登場、二面で人を見つめる不思議な存在。
  • 両面宿儺(りょうめんすくな):顔が前後に二つ、飛騨の伝説の武神。
  • 五頭龍(ごずりゅう):江ノ島に伝わる改心した五つ頭の龍。

中国神話の多頭存在

  • 九頭鳥:九つの頭を持つ凶兆の鳥。
  • 蚩尤(しゆう):多頭・多目の戦神、黄帝と戦った。
  • 傷魂鳥:冤魂が鳥となった姿、死を運ぶ影。
  • 九嬰:九つの頭を持つ洪水を引き起こす怪物。
  • 蠪蛭(ろうしつ):九つの頭と尾を持ち、赤子のような声で人を食らう。
  • 鬼車(きしゃ):九頭の鳥の妖怪、夜に魂を奪う。
  • 九鳳:九つの頭を持つ鳳凰の神格、吉兆の象徴。
  • 九霊太妙亀山金母:九頭の蛇を持つ神亀、霊力の守護者。
  • 九頭龍:各地に伝わる九つの頭を持つ龍。
  • 獰(どう):三つの頭を持つ猛獣、人を襲う。

タイの伝承

  • ナーガ(ムチャリンダ):仏陀を守った七頭の聖なる蛇。
  • エラワン:三頭の象、インドラ神の乗騎として名高い。

スラヴ神話

  • ズメイ(Zmei):複数の頭を持つ火を吐くドラゴン。
  • チョルノボグの眷属:闇の神に仕える多頭の使い魔たち。
  • グルム(Gorynych):三頭のドラゴン、ロシア民話の定番怪物。

西洋神話・伝承

  • ヒュドラ:首を切ると増える恐怖の多頭蛇。
  • ケルベロス:冥府の番犬、三つの頭で入口を守る。
  • オルトロス:ケルベロスの兄弟、二頭の猛犬。
  • スキュラ:腰から犬の頭が生える海の怪物。
  • ヤヌス:前後に顔を持つローマの門の神。
  • ラドン:百の頭を持ちリンゴを守るドラゴン。
  • アジ・ダハーカ:三つの頭を持つペルシャの邪龍。
  • クルシェドラ:七つの頭のアルバニアの災害龍。
  • ヤルベゲン:多頭で日月を食らう神話的怪物。
  • アマル:双頭の蛇、地下世界と現世を結ぶ存在。
  • クチェドラ:人間の生贄を要求する七頭の龍。

インド神話

  • ブラフマー:四つの顔を持つ宇宙創造神。
  • ナーガ(インド):多頭の蛇神、インド〜東南アジアに広く信仰。
  • シヴァ:多面多腕の舞踏の神、破壊と再生の象徴。
  • ヴィシュヌ:化身によって多頭の姿になることも。

ポリネシア神話

  • タニファ:水の精霊、姿を変える多頭の存在も。

ケルト神話

  • フォモール族:異形の巨人、複数頭の描写が伝わる。
  • オイリフェイスト:多頭の海蛇、聖パトリックとの対決譚も。

その他の

  • アンズー:バビロニアの風を司る鳥、複数頭の描写も。
  • キングギドラ:三つの頭の宇宙怪獣、ゴジラの宿敵。

おわりに

こうして見ると、「頭数」はただの見た目の異形ではなく、神格の多面性や恐怖、霊力の象徴でもあるのがわかりますね。妖怪は見た目じゃない、でも見た目からして異次元なのが多頭妖怪の魅力です。

これらの存在を、妖怪生成AIデータベース開発プロジェクトにも活かせるよう、今後もリサーチと考察を続けていきます。

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ja日本語