鳥取妖怪道中記 出雲編その2(第二の妖怪現る!)
いざ、参拝!
お腹いっぱいでちょっとだけ眠い感じで
大鳥居を抜け立派な松の並木道をずんずん進むと
見えてきました!かつては天空にそびえ立っていたとされる大社
地面に直接たっていてもその大きさたるや
太古の人たちが作ったものとは到底思えないサイズ感。
出雲大社流で「二礼四拍手一礼」一心不乱に祈りました。
ふつう妖怪っていうのはお祓いしたり退治される
扱いにあるかもしれませんが、私の場合は妖怪さんも縁結びの対象です。
現代における様々な妖怪事象と出会えたらこれより嬉しいことはありません。
どうかよい出会いがありますように!!!
ぞくっとパワー
せっかく来たのだから
どこかにパワースポットはないかと散策していると
大社の右横に位置する、北島国造館にある
稲荷社と天神社(てんじんしゃ)というものがありました。
まずは、お稲荷様。苔の感じがなんともこう。神々しいというか
なんかすごい雰囲気でてます!ほら!
そして天神社(てんじんしゃ)こちらではかの一寸法師の源流とされる
スクナヒコナノミコトが祀られていたのです。
滝のごうごう流れる前にぽつんと小さな社。
背中がこう、ぞくぞくっとして身が引き締まる思いでした。
これはなにか居ますね。
もののけ姫のやつや!
続いて、島根県立古代出雲歴史博物館に行って島根の歴史に
がっつりと触れることにしました。
島根は製鉄が盛んなようで、製鉄歴史のコーナーには
こんなものが
あ”ーー!!!これ、みたことある!
ジブリジブリ!もののけもののけ!
アシタカさんがたたら場のレディ達を手伝ってモテモテになるシーンですよ!
テンションが若干あがりましたが男二人旅なもので
キャッキャウフフしすぎない程度にトキメキ。
実際にふいごにのってみると!
……..思ったより踏みごたえはなかったよ……
また妖怪!?
古墳やら銅鐸、青銅の剣あたりの説明コーナーに
またでました。島根の説明妖怪さん
歴史館の案内係の女性なんですけど。
この方やたら詳しい! そして情熱がこもっている。
やたらわかりやすい! そして情熱がこもっている。
その情熱たるや他県の出土品はどうたらって批判してたくらいなのです。
つまり島根愛が超溢れ出てるんです。
普通に観てた「ふーん……」ぐらいでさらっと観てしまっていたであろう
コーナーも別物のように楽しい社会見学に。
そうか、歴史博物館みたいなのはこういう郷土愛に溢れててマニアックな人
が一緒にまわってくれるとこんなにも楽しいものなのか・・と思いました。
説明にムダがなく、誰よりも詳しく、なにより心がこもっている。
なんだか自分も島根が好きになってくるみたいでした。
まるで妖術にでもかかったような気分になりましたね。
これが真のガイド!いやもはや妖怪!ですね
締めは島根ワイナリー
お次はワイナリーであります!FBの友人よりオススメ頂いたので寄る事に。
出雲大社より2km?歩ける距離かな ということになり歩きました。
思えばこれが初日の失敗点でした。
意外と遠かった。友人の趣味であるバードウォッチングも兼ねて
だったので思いの外、時間がかかったんです。
(おかげで しらさぎ とか つぐみ とかみれたからよかったけど)
30分以上かけてうっすら汗をかく頃に到着し、
着くやいなや工場見学を足早に周り
試飲コーナーでがぶ飲み(たちのわるい客)疲れがぶっとびます。
いやー島根ワインってば甘口が美味しいんですね。
辛口のは水みたいに飲みやすすぎてなんとなく物足りない感じ。
オススメはこれ!「MARIE」青りんごの香りがうっすらして
特に女性の多くはこれのんだら結構はまるんじゃぁないかなーと。
しかし、こちらには郷土愛あふれる妖怪はいませんでした(笑)
試飲コーナーに一人配置して、商品説明する妖怪がいたら
もっと売上伸びそう!って妖怪的視点で思いました。
・・・ひとしきり飲んでいざ帰ろうとしたら
バスの時間を逃し、また歩いて大社に戻ることに。
戻ったところで名物の「ぜんざい」をやけ食い…..
う…..なんだこれ、すっげぇ、うめぇじゃねぇか!
(仁多米を用いたぜんざいは最強説)
しっかり歩いた分以上、取り戻した私でした。
一畑電車、通称バタデン
こんなに風情ある電車にのったことありません。
あれ?これって「カオナシ」が千尋とのってたよねぇ?
合計1時間以上歩いき疲れ果てた一行は
夕暮れ時のふわふわしたトワイライトタイムに
夢か現かゆられながら宿泊先に向かったのでした。
友人曰く、駅長さんが名物らしかったのだけど。
今回は会えず。また次回に持ち越しですね。
妖怪と神々
寝る間際、神々の歴史に触れ、妖怪の事を思いました。
私が思ったのは、厳かな雰囲気がそこあるだけで
妖怪も神もみな人間じみているのです。
怒るし笑うし泣くし喜ぶし妬むし
日本における神や妖怪というのは
総じて「身近」なんですよ。
神でありながら間違いも起こすわけです。
見た目も妖怪となんら変わらないものもあります。
皮をはがれて真っ赤な因幡の白うさぎからはじまり
ヤマタノオロチ、イザナミ、ヨモツシコメ。などなど。
妖怪と捉えてもなんらおかしくないものばかり
妖怪は神が堕落した姿説も納得のものでした。
日本は無宗教、無神教、多宗教とかとかよくいいますが。
とんでもない、まずは仏教をもとに、
一部の妖怪をはじめさまざまなものを「神」として崇め
崇拝してきた民俗です。皆さんがよく知る日本昔話も
源流は神様や妖怪の話だったりします。
初日、出雲大社を肌で感じることができて、
自分の中に流れる大和の血潮がふつふつと煮えてきたのでした。
もしかして、このパワーが縁を結ぶのかもしれません。
出雲大社はまさに
自分は日本人だ!
と深く思える場所だったのです。
私はたった一日で島根がとっても好きになりました。
鳥取編につづく
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