雪女×松之山温泉──白の気配に会いに行く、冬の小さな巡礼
雪国の湯の町で、「雪女」は現代にどう現れるのか
2月7日、新潟県十日町市・松之山温泉で「雪女まつり」が行われます。豪雪の谷間に寄り添う湯の町で、雪明かりと湯けむりが重なる一夜。唯一無二の「雪女体験」をあなたに。
さあ、あなたも「雪女」になってみませんか?

雪女という像——冷たさと約束
雪女は、雪深い土地に伝わる冬の精霊・妖怪。白装束の美女が吹雪の夜に現れる話、そして「今夜のことは誰にも言ってはならない」という“約束”を残す話が広く知られています。小泉八雲『怪談』所収の「雪女」は、その代表例として今も読まれ続けています。
なぜ松之山なのか——雪の厚みと共同体の記憶
松之山は“日本三大薬湯”と称される良質な湯が湧く、雪国の小さな峡谷。冬には3mを超える雪が世界を静けさで包み、行灯と湯けむりの輪郭がくっきりと立ち上がります。気配を読み、互いに譲り合う“雪国の礼儀”は、雪女譚の根とも響き合います。
松之山温泉の魅力——“日本三大薬湯”が湧く、雪国の小さな峡谷
しょっぱくて、あたたかい——化石海水の湯。 松之山の湯は塩化物泉で、1,000万年以上前の「化石海水」が熱をまとって湧出したと説明されています。湯冷めしにくい体感が特長です。
約90℃の源泉、“ジオプレッシャー型”。 多くの源泉が90℃前後。地下深部の熱水が断層を通って一気に上昇する「ジオプレッシャー型」という地質学的背景が語られています。
“日本三大薬湯”としての誇り。 有馬・草津と並ぶ称が用いられ、雪国の湯治文化を今に伝えます。



同時開催:日本酒飲み歩き「松之山温泉ふぇすてぃBAR」
今年は、温泉街のはしご酒イベント「松之山温泉ふぇすてぃBAR」が同日開催。開催は2026年2月7日(土)18:00〜22:00(店舗により営業時間が異なり、食材はなくなり次第終了)。受付は里山ビジターセンターで、17:45受付開始/19:30受付終了。チケットは1枚1,000円、2枚2,500円、5枚5,000円の設定です。
イベントは旅館や飲食店を巡り、日本酒と一品料理の“はしご酒”を楽しむスタイル。2015年から学生と連携して行われ、地域交流の温かさが魅力とされています。さらに、創業110年超の老舗旅館「玉城屋」4代目で、酒匠&ソムリエ資格を持つ山岸裕一さんが日本酒を厳選。料理との相性を考えた“最高の一杯”が用意されます(参加店舗・メニューは公開準備中)。また、雪女まつりも同日開催と案内されています。
アクセスは、新潟県十日町市松之山湯本(温泉街)。ほくほく線「まつだい」駅から無料送迎バス(行き1便・帰り2便)が運行予定(時刻は要確認)。駐車場は温泉街入口付近にありますが台数に限りがあるため、宿泊者は各旅館の駐車場利用が推奨されています。問い合わせ先は里山ビジターセンター(025-595-8588)。
二つの視点で味わう「松之山温泉ふぇすてぃBAR」
人間としての視点:
- 温度差の幸福。 雪の冷気→店先の灯→湯気の立つ肴→温かい日本酒、という“温度の階段”を何度も上り下りする愉しみ。
- 会話の距離感。 立ち寄るたびに短い会話が生まれ、次の店へと物語が連なっていく。はしご酒ならではの温かさ。
- ペアリングの妙。 塩気や旨味が際立つ雪国の一品に、きりっとした一杯が合わさると、体も心もほぐれていきます。
雪女さんとしての視点(物語的な比喩):
- 白い吐息。 吐息が白くほどけ、“季節の気配”が整う。
- 透明感のある一杯。 雪片が光を返すように、酒の香りも一瞬きらめいて消える——“余白の美”を味わう感覚。
- 約束の距離。 人と人のあいだにある静かな間合いが心地よく、足跡だけが会話を続けてくれる。
※上記の詩的な箇条は体験の“視点”提案であり、イベント提供内容そのものを保証するものではありません。実務情報(日時・受付・価格・アクセス等)は公式告知をご確認ください。
松之山温泉ふぇすてぃBAR公式サイト
https://matsunoyamafestibar.wixsite.com/matsunoyamaonsen
まつりの歩き方——“寒さの準備”は“物語の準備”
薄手を重ねて空気を抱え、首・手首・足首を重点保温。耳まで覆える帽子と、防水で滑りにくい靴を。手袋はインナー+アウターの二枚使いにすると、写真やチケットの出し入れが快適です。温泉で芯を温め、頬だけを冷気にさらす“冷温の対比”が、雪国の視界をくっきり整えてくれます。
「雪女の視点」で町をめぐる三つのコツ
- 白と黒の対比を拾う。 橋の欄干や木立、衣服の黒。モノクロの譜面のように眺めると、写真も文章も整います。
- 吐息の距離を意識する。 息が白く見える距離は、声より先に気配が届く間合い。礼節が生まれます。
- 足跡の文法を読む。 早足、立ち止まり、引き返し——雪面は生活のリズムが刻まれたノート。想像の糸口が増えます。
旅のマナーと安全のひとこと
除雪車の動線や屋根の落雪に注意し、立入禁止表示には必ず従いましょう。路肩の雪山に上がるのは崩落の危険があるため避けてください。撮影は往来を妨げない場所で。冷えすぎたら無理をせず屋内や湯へ退避を。
おわりに——白の幕間へ
雪女は、恐ろしさだけでは語れません。厳冬の只中で人が寄り添い、家の灯りを守ってきた暮らしの比喩でもあります。松之山温泉の静けさのなか、雪女の物語は“温度差の詩”として立ち上がる。2月7日の夜、白い気配に耳を澄ませる小さな巡礼へ——弊社はその案内人として皆様のお越しを心よりお待ちしております。
雪女・妖怪として参加する
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