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妖怪や神獣も登場!無病息災祈願の祭りをご紹介

3月上旬に実施される予定だった「つつこ引き祭り」がコロナウイルス感染予防から中止になったとの情報がありました。

この祭りは約300年欠かさずに続け、無病息災を祈る祭りとして非常に有名でしたが、この状況に改めてコロナウイルスの脅威を実感します。

このご時世、改めて手洗いやうがい、咳マナーといった健康への意識が見直されつつあります。

またイベントの自粛が続き、社会に蔓延しつつある閉塞的な雰囲気を感じながら、一刻も早く事態が収束することを祈るばかりです。

さて、日本各地には数多の祭りが受け継がれています。

その中には「つつこ引き祭り」のように、豊穣に感謝し、無病息災を祈るものが多く存在します。

今回は妖怪ちゃんねるということで、「妖怪」や「神獣」が登場する日本各地の「無病息災」のお祭りの中から、面白いものをご紹介します。

餅を食べて元気に「つつこ引き祭り」

先ほど話題に出した「つつこ引き祭り」とは、福島県伊達市保原町で毎年3月上旬に開催される、およそ300年前から続く伝統行事です。

蒸かした「もち米」が入った大俵を男性たちが3組に分かれて引き合います。

祭りの終わるころにはこの中のもち米がこねられて餅になっており、この餅を食べると一年健康で過ごせるといわれています。

この「つつこ引き祭り」、2020年は3月1日に開催予定でしたが、コロナウイルス感染予防のため中止となりました。

大蛇にかまれると無病息災「大蛇山祇園祭」

福島県大牟田市に伝わる祭りで、起源は江戸時代にも上ります。現在の姿になったのは1961年になってから。毎年7月の海の日前後から8月上旬にかけて開催されます。

大蛇をモチーフにした山車は「大蛇山(だいじゃやま)」といいます。長さ10メートル、高さ5メートルのものは、毎年この日に向けて作られるのだとか。口から火を噴きながら進み、太鼓や鐘を打ち鳴らしながら街中を練り歩きます。

この大きな歯で噛んでもらうと、一年間無病息災になるといわれています。

大牟田の夏を熱く盛り上げる、迫力満点の祭りです。毎年県内外から多くの客が訪れます。

鬼が豊かな温泉に感謝する「登別温泉湯まつり」

北海道登別市といえば温泉が有名ですが、その豊かな「湯」に感謝する祭りが毎年2月上旬に開催される「登別温泉湯まつり」です。

この祭りに登場するのは「湯鬼神(ゆきじん)」という鬼の姿をした神です。この湯鬼神たちが太鼓の音頭に合わせ、感謝の踊り「湯鬼神かぐら」を奉納します。

豊かなお湯が尽きることのないように繁栄と無病息災への祈りが込められています。

また終盤には下帯姿の若者たちが激しくお湯をかけあう「温泉湯かけ合戦」も熱気たっぷりです。

鵺(ぬえ)を退治して厄払い「鵺ばらい祭り」

静岡県伊豆の国市(旧・伊豆長岡市)に伝わる温泉三大祭りの一つ「鵺(ぬえ)ばらい祭り」です。

鵺とは頭が猿、胴体が虎、尻尾が蛇の妖怪で、病気をもたらすなどとされていました。この鵺を源頼政が退治したという故事をもとにしたお祭りです。

鵺に扮した地元の人たちが鵺踊りを披露した後、源頼政に扮した地元の人たちが鵺と戦い、弓のデモンストレーションや踊りの披露を行います。

鵺が恐ろしくもちょっと可愛さがあってユニークです。また源頼政役には地元高校生の弓道部が扮しており、弓さばきがとても素晴らしく、つい惚れ惚れします。

どぶろく飲んで無病息災「どぶろくまつり」

アルコール度数が非常に高いお酒「どぶろく」にまつわる祭りは日本各地にありますが、その中でも愛知県大府市に毎年2月に開催される「どぶろく祭り」はとてもユニークです。

市内の酒蔵がどぶろくを造り、大府市の長草天神社に奉納。その後一般参加者にふるまわれました。

またこの祭りには酒好きで赤ら顔の妖怪「猩々(しょうじょう)」が登場しました。高さ3メートルもの超迫力ながらも、面白い動きで竹刀を動かし、一般参加者に福を授けていました。

今年はコロナウイルスが懸念されていましたが、この無病息災のご利益があるとされるどぶろくを求めて多くの参拝者が長蛇の列をつくりました。

筆者も「体内からアルコール消毒」が口癖の人間ではありますが、こんなご時世だからこそ、美味しいお酒を飲みすぎない程度にちょっとずつ元気を取り戻していきたいものです。

地方にはまだまだ面白い祭りがたくさん

今回は「妖怪ちゃんねる」にふさわしく、妖怪や神獣が出てくる祭りを中心に紹介しました。

しかし日本の各地にはまだまだ数多のお祭りが存在し、その地域を支えていると聞きます。

皆様の地元にはどのような面白いお祭りがありますか?ぜひコメントで教えてください。

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