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腹は口ほどにモノをいう―応声虫―

「遊ぼう」っていうと 「遊ぼう」っていう。 「ばか」っていうと 「ばか」っていう。 「もう遊ばない」っていうと 「遊ばない」っていう。

こだまでしょうか、いいえ、中国伝来の妖怪、応声虫です。

はいどうも、神代です。応声虫は、元々中国から伝来した妖怪です。その姿はまるで角の生えたトカゲ、異様ではありますが日本人が想像するような虫の様相とは少し異なりますね。何故この妖怪は応声『虫』という名前が付いたのでしょうか。

実は、中国で虫、という漢字の表すものは、必ずしも昆虫だけではありません。中国では、『虫』とは言葉では説明できない奇妙な物や、化物を形容する言葉でもあるのです。そのため、中国には『虫』と名のついた異形がとても多いです。

この応声虫もそうした虫シリーズの妖怪の一つで、人間に憑りつき、お腹の中から本人に代わって勝手に言葉を発するそうです。不用意な発言一つでSNSが燃えに燃える現代では、ある意味非常に恐ろしい妖怪かもしれません。

にしても、自分のお腹から声が聞こえるというのは気味が悪い事この上ない話ですよね。『寄生獣』のミギーとシンイチ少年がうまくいったのはたまたま二人の相性が良かったからであって、基本的には知らない人と急に同棲する事になるようなものですからかかるストレスは半端ではないと思います。

中国では周りに合わせたような意見しか言わない人の事を、自分の意見が無く虫が代わりに返事だけをしているようだとして、応声虫と揶揄するそうです。

仕事や部活など、上下関係の真っただ中にいると、つい自分の意見、自分の意志とは違う長いものに巻かれてしまいがちです。日本社会の空気間を顧みるとそれが間違っているとは言い切れませんが、自らの考えを持たずにいると、まるで虫のように明るく見える主張に吸い寄せられて同調してしまいがちになってしまいます。自分の軸をしっかりと持って生きていきたいものですね。

しかし、そこまで一足飛びに自分を変えるのは難しいので、まずは少しずつ向き合うのがいいと考えます。いきなりそんな事を言われても、どうせいっちゅう(応声虫)ねんって感じですもんね。え?つまらない?いや違うんですよ、今のは応声虫が言ったんですって 。いやほんと。

(画像:漫遊記より『野守虫』)

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