デング熱で再燃した「天狗」そもそも天狗ってナニモノ?
デング熱で迷い込んでしまった方
どうもこんにちは。
突然ですがデングはおいといて
ほんの少しだけ天狗の話をさせてください!
皆様もよくご存知の
天狗は妖怪世界の中でも知名度で
1,2を争うメジャー妖怪です。
天狗のような人気妖怪には実はいろいろと共通点があります。
- 人に好かれる場合もある
- 人に敬われる場合もある
- 全国的に分布している
- 童話や昔話に登場する
- その妖怪のことわざがあったりする
などなど。
特に「ことわざ」が存在するにまで至ると
生活密着レベルが非常に高く。普段使いの会話においても
ちょくちょくでてきたりします。
あまりにも日常的すぎて、それが妖怪だということを
忘れてしまうほどですね。
タイトルでご紹介したとおり、
代々木公園で発生した「デング熱」でも
実に一割の方が名称を「天狗熱」だと読み間違えて
しまう方もいるほど天狗ってメジャーなんですよね。
いや、きっとほとんどの方が
読み間違えはしなくても「天狗」を連想したはずです(笑)
今回はその天狗について
クローズアップします。
河童や鬼ほど多くないのですが
まずは天狗を使った言葉や現象を
見てみましょう。
天狗に関連することわざや現象
天狗になる
自慢すること。
「鼻を高くする」ということから、鼻の高い天狗にたとえた。
天狗の木登り
ありえないことのたとえ。
小坊主ひとりに天狗八人
力の釣り合いがとれないたとえ。
「小坊主に天狗八人」ともいう。
天狗の投げ算
でたらめな計算。投げ算は、算木や銭などを投げて、表裏の出るぐあいで吉凶を占うこと。
「これは天狗の投げ算と申して、他の家にはござらぬ算でござる」という狂言にある言葉。
釣り天狗に聞き耳なし
釣り人はとかく自慢話が大好きな人が多い。相手の自慢話はうわの空なのに、話の途中から
自分の自慢話を始めたりするひとも。
天狗に唐傘取られたよう
天狗風(突風)に遇ったように防ぎようがなく、どうしようもないたとえ
天狗つぶて
どこから飛んできたかわからない石。天狗が投げた石だといわている。
天狗だおし
山中を歩いていると、大木を切るような音が聞こえ、続いて地響きと共に大樹の倒れる音がするが、
その音がした方へ行ってみても、木が切られた痕跡はないという現象。
天狗火
主に水辺に現れる赤みを帯びた怪火。
その名が示すように、天狗が超能力によってもたらす怪異現象のひとつとされ、
神奈川県や山梨県では川天狗の仕業とされる
天狗攫い(てんぐさらい)
神隠しのうち天狗がひきおこしたと言われるもの。攫われた人間は
数年の後に帰ってくる。
どうでしょうか、知っているものもありましたか?
特に「天狗になる」はよく聞く例えだったかと思います。
ということで天狗は結構日本の文化・歴史にそこそこ浸透している
妖怪であることはおわかりいただけたかと思います。
大雑把で申し訳ございません。
ですので、ここで天狗ってそもそもなんなの?
てところを私と一緒にもう少し追っていきましょうか。
まずはWikiより
元々天狗とは中国において凶事を知らせる流星を意味するものだった。
大気圏を突入し、地表近くまで落下した火球(-3〜-4等級以上の非常に明るい流星)
はしばしば空中で爆発し、大音響を発する。
この天体現象を咆哮を上げて天を駆け降りる犬の姿に見立てている。
中国の『史記』をはじめ『漢書』『晋書』には天狗の記事が載せられている。
天狗は天から地上へと災禍をもたらす凶星として恐れられた。
!!ーーーー?!
なんと天狗とはもともと
「天を掛ける狗(いぬ)」
的なものだったんですね!?
完全に想定外。
現在のイメージからは
随分かけ離れてますよね?!
みなさんご存知の天狗といえば
赤い顔で鼻が長くて。空を飛ぶ。
どっちかとえば犬ではなくて鳥類的なイメージでしたが
いやはやびっくり。由来がそんなだったとは。
天狗が今の形になったのは
平安時代の中期以降なのだそうですが、
それでも鬼の姿だったり
鷹のような鳥類だったり、尼さんだったり
様々な形で伝承してきたようです。
総じて言うなれば山の神として祀られるケースが多かったようでありまして、
専ら人々に敬われ恐れられていたようです。
ではでは、今の天狗になったのは何故なのか
疑問が多々残りますが、長くなるので
また天狗の記事を書く際に深堀りしてみようと思います。
というわけでデング熱から行きついた方々には
まったくいらない情報だったかもしれませんが
ここは妖怪ブームの昨今、思わぬ収穫だったと
思っていただけると幸いです。
え?それにしてもまったくいらない情報!。
そうですか。そうですか。そうですか。
…..でも天狗はですね
(以下略
これが本当の天狗熱。
おあとがよろしいようで。
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