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伊豆大島の御髪命(オグシノミコト)伝説

昔々の伊豆大島の話。

伊豆大島に住んでいた娘たちはとある悩みをかかえていたんだそうな。

それはな、海からの潮風で髪が傷みボロボロになっちまうことなんだと。島の娘たちはどうにかならんもんかといっつも嘆いていたんだと。

ある時、一人の娘っこが大島に咲いている椿から取れた油で髪をすいたところ、あっという間に傷んだ髪がしっとりサラサラに治っちまったもんでびっくり。娘は、これは神様の仕業に違いない。これを他の娘たちにも伝えたいと思ったがその頃の大島は椿が殆ど生えてなかったんだと。

そこで娘は、三日三晩神様に一心に祈ったそうな。すると三日目の晩、娘の献身的な祈りが通じたのか本当に椿の神様が天から現れなさった。

そして

「我は御髪命(オグシノミコト)なり。娘や。お主の願い聞き入れよう。そのかわりお主の綺麗になったその髪を依代にさせてはくれぬか?」

そう言ったそうな。娘は、髪をすぐさまばっさりと切り喜んで女神様に捧げたんだと。女神様は微笑むと、手を高く空を仰いだんだと。

すると辺り一面、いや、島中に椿が咲き始た、島の娘たちは大喜びし、その椿を使って髪をすいたところ、皆たちまちにしっとりサラサラの綺麗な髪になったんだと。

それから、伊豆大島は毎年のように椿がたくさん咲く島になったそうな。

椿の神様 オグシノミコト のお話。

めでたし。めでたし。


モデル&衣装 雪の○

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