AIと妖怪がひらく、子どもの心の扉──親子で取り組む“現代版 妖怪ポスト”計画

子どもの心にいる“見えない存在”
最近、ずっと考えていたことがある。「子どもたちは今、ちゃんと“自分のままでいていい”って思えてるだろうか?」って。
今の社会は、何かと「こうしなさい」「それはダメ」が多すぎて、気づけば小さなインナーチャイルドたちが押し込められてる。でも、それってすごく苦しい。
くらやみ教室──闇と向き合うワークショップ
だったら、妖怪の力を借りよう。そう思って数年前から続けているのが、「くらやみ教室」というワークショップ。
真っ暗な空間に親子で入ってもらって、闇を感じる。その後、自分の中の怖さやイヤなところを“妖怪”として描いてもらう。すると、子どもたちは本当に自由に、自分の中の「なにか」を描き始める。そして親も、静かに、でも確かにそれを見つめる。
この体験が素晴らしいのは、「自分の中に怖いものがいても、それでいい」って思えること。しかもそれを“物語”として共有できるのが妖怪のすごさだ。

Kodama × 妖怪ポスト構想の始動
そして今、さらに一歩踏み出そうとしている。それが「妖怪ポスト × AI」構想だ。
子どもが描いた妖怪の絵とお手紙を、親がGoogleフォームを通じて補助入力して送る。すると、AIがその妖怪を読み解き、“本当の姿”をイラスト化して、妖怪屋からの手紙とともに返信する。
妖怪を介した親子の対話
子どもは「自分の描いた妖怪が、誰かにちゃんと見てもらえた」と感じられるし、親もそこから「うちの子、こんな感情を持ってたんだ」と気づくきっかけになる。

続く物語──日記と成長ログへ
今後は、妖怪を継続的に育てる「おうち妖怪日記」や、「新しい妖怪が生まれたよ!」を報告できる妖怪成長ログ、さらには妖怪屋からの続きのお手紙も展開したい。
この妖怪ポストは、遊びでありながら、確かに“心の再物語化(ナラティブ)”につながっている。インナーチャイルドと妖怪がつながるとき、子どもたちはきっとこう思うだろう──「これでいいんだ」って。
最後に──あなたの中の妖怪に名前を
さあ、あなたの中の妖怪にも、名前をつけてみませんか?
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