なまはげ特集 その4「世界の来訪神」
かなりご無沙汰しております。妖怪ちゃんねるの主、妖怪屋です。記事投稿が久々すぎるため、何を書こうか悩みに悩んだあげく”なまはげ”にしました。前回の記事
ナマハゲ特集 その3ナマハゲの仲間たちとルーツ
から経つこと四年、、あたため続けて(煮えきって干からびた末)、満を持してのなまはげ特集その4でございます。
なまはげといえば、昨年の11月末に世界遺産に「来訪神」として登録されたことが話題になりました。何故「来訪神」かといいますと、なまはげだけではなく、日本全国各地に様々な「来訪神」がいるからでありますが、実は視野を広げると世界にもちらほら存在するのです。今回はそれをご紹介しましょう。
チェゲッテ
まずは、スイスのチェゲッテ。どうでしょうか?むちゃくちゃなまはげしてません?。しかも、ちゃんと来訪神らしく家々を訪ねて周るそうです。こちらのチェゲッテはレイチェール谷の来訪神のようで、家の煙や煙突(Roich)の精霊という説があるそうです。煙突からこんなの入ってきたら大人であろうとも全力でトラウマになりますね。
クランプス
お次は、ヨーロッパの鬼、クランプス。写真をみるかぎり、はっきりいってハロウィンより怖いですw。まだかぼちゃとか骸骨のほうが怖くない。しかもこのクランプス、
サンタクロースと共に子どもたちの前に現れる
そうです。何故、共に。せっかくのハッピーな聖なる夜。共に現れて欲しくない。完全に招かれざる客です。
ブショーヤーラーシュ
お次はハンガリーのブショーヤーラーシュ。これもかなりなまはげしてます。角が羊、衣装も羊毛でしょうかね?じゃっかんニヤケ顔なのも気になります。なんでも当時支配されていたオスマン帝国のトルコ人を脅かすため、もしくは、冬そのものを脅かし追い出すための風習だそうです。トルコ人もびっくりです。
クケリ
最後はクケリ。ブルガリアです。クケリといっても写真の通り地域によって見た目がバラバラです。カラフルなものからなまはげにかなり近いものまで。なんでもクケリは様々な目的で行われる儀式だそうで、作物の豊穣を願ったり、なんと成人式も兼ねているとも。ふむふむ、ひと”クケリ”にできないわけですね(ふんすっ)。
世界の来訪神となまはげ
きりがなくなるので今回は3つの地域しかご紹介できませんでしたが、この3つような来訪神の風習をもつ国は他にもたくさんあるのです。共通していることといえば、割と寒い地域のものの見た目はなまはげに似てくるということでしょうか。藁を身に着けたり羊毛を身に着けたり鬼の仮面をつける。どこの国でも怖いものに扮して人を驚かせる。というのはエキサイティングなんでしょうね。それに、来訪”神”というぐらいですから、神様になって人々が祈りを捧げる媒体としての意味合いも強かったのかもしれません。秋田の男鹿の方々は、世界のなまはげのこと知ってるのかなあ?この記事がきっかけで風習の似ているところと文化交流なんか生まれたらいいなぁ。なんて、思うだけでなくやってやりましょう!
(それはさておき、いつかなまはげ伝道師資格とりたいなあ。。。)
この記事へのコメントはありません。