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おおかみこどもの雨と雪を見て思う。子育ての本質。

本日ツィッターを賑わせております
「おおかみこどもの雨と雪」
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例によって子育てをからませて考察していきます。
そもそも、日本の歴史上での狼男伝説とは
すごくまれですがあるようです。妖怪と呼べるのかはわかりませんが。。。。

日本における狼男伝説について

==========
狼祖伝説そのものは極めて希少であるが、
オオカミの日本語による名称そのものが
大神(オオカミ)
を意味し、モンゴルにおけるそれと同様に神性と知性の象徴として畏敬され、
三峯神社など少なくない神社において祭神とされている。
==========Wiki
なんと呼び名の通り実は大いなる神でした。(地味に驚愕)
 

感動できなかった

いきなりで申し訳ございませんが、実は、、、このおおかみこども。
作品を好きなみなさんの反感を買うのを承知で書きますが、
見た直後はあまり感動できなかったのです。
何故なら、母親の花が狂気と呼べるほど優しすぎて
人間離れしてしまい、私の考えている母親像から逸脱してしまっていると感じたからなんです。
 

でも、何かがひっかかり・・・・

その後じっくり考えながら、もう一度見てみました。
そもそも、好きなった相手が狼男だとわかった時点で、
それでも付き合うことを決めたあたりから
人間離れしていたわけで、それ程に愛が深く、とかふんにゃらふんにゃら
好き合った時点で二人は人間という枠を既に超越していたわけですよね。
おそらく自分の感覚が作品に追いついてなかったんでしょう。
子供が半分動物だなんて、、、、とかんがえる自分。
これって、もしかして人種差別となんらかわりがないのでは。。と
子供ってほんとうに予測不能で、時にはおおかみに返信した雨や雪のように
自由奔放で手がかかる場合もあったりして、
オオカミに変身するっていう違い(かなりでかいけど・・・)
があるにせよで手がかかる点では同じわけです。
この作品で演出されていたように極端な表現を見ることにより
多くのお母さんは思ったかもしれません。
 
うちの子も大変だけど、ここまでじゃないな
 
もしくはこう思ったかもしれません
 
うわぁ・・絶対無理、こんなのなったら耐えられない

 
しかし、こんな状況でも、花はぐっと耐えるわけです。
誰にも相談できず。諦めず。父親もおらず。
でも、ふと気づいてしまいました。
 
あれ?もしかして、これってシングルマザーの
心情を強調にしたもの?

 
普通にシングルマザーの辛さを描いたアニメがあったとしても
ここまでの強烈さはないでしょう。
もしくはリアルな生活を描写すぎて暗くなってしまうかもしれません。
最終的に、雨と雪たちはそれぞれの道を決めオトナになっていきました
花の視点から子どもたちの視点に切り替わり。
一人でに悩んで、道を決めていきました。
花は賢いですね。それをちゃんと信じていましたし、受け入れていました。
たとえ兄弟、家族がずっと一緒に居ることができなくなっても。
花が途中であきらめたら、雨と雪はどうなったでしょう。想像だにできません。
多くの人は未知のものを怖がりますから、少なくとも「人間」扱いはされなかったでしょうね。
 

結局この作品が伝えたかったものとは?

それは、、、
子育ては決してあきらめてはいけない
そして
あきらめなければひとりでに育つ
この2点でしょう。
特にシングルマザー、ファザー向けのように思います。
実際、育児ノイローゼになるほど子育ては大変です。
生活レベルが苦しい程に、追い詰められていく。
この作品ではあえてどん底を見せたような
効果があるのやもしれません。
子育てという一つのことに徹することで
母親である花は人智を超えた存在(妖怪的)となり。私の母親像すら飛び越え。
結果として感動を通りすぎたところで終わってしまったわけです。
私は子育てを実際にしてみて思いました。
特に母親に言えることですが、
子供が泣いてるだけなので何がしたいかわかったり、
感情がリンクしたり、不思議な事がたくさんありました。
そう、、、、そもそも子育てや出産自体・・・
 
人智を超えている
 
のです。子供が生まれて育つ過程は
奇跡の連続のようなものであり、愛は底知れず深く、
生命というやつは神秘的なモノでした。
私が未婚で子供がいなかったころに
想像してたものなんて屁みたいなもんです。
無限の愛情はそこからやってくるんですね。
生まれてきて育ててみないと絶対にわからない。
今頃、じわじわきてます。この作品の良さ。
捉え方次第なんですが、視点をかえてみると
この作品には、人種差別、子育て知恵、生活の知恵、地域とのつながり、環境問題、ネグレクト問題
様々なものが詰められています。
詰められすぎているといってもいいかもしれません。
是非、もう一度この作品を見て別々の視点でそれぞれのシーンにある
推察して見ることをおすすめします。
そこに監督の思いがあったかどうかは定かではありませんが
自分で感動できるよう想像する力
実は、この想像力は妖怪を知ることで育まれるのです。
ここで妖怪だす? って感じですよねw。
でも、実際そうです。妖怪の見た目から
当時の暮らしや、生活、価値観を想像する。
その積み重ねがこの想像力につながったのは真実なのですから。
最後に、この作品を多くの方が見て、多くの問題を想像し
特にネグレクト等の子育て上の問題が減っていくことを切に願います。
 

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